『終わりの時代のものがたり』

田中佐弥個展

 

 

 

 

今この世界を取り巻くすべてに起こっている激しい変化は、私たちに考える間さえ与えず、私たちが今まで「見えていたと思っていた世界」とは
まるで違う世界へと私たちを追い立てているかのようです。

 

20世紀の初め、かつて人々は科学と経済の発展の恩恵と豊かさを得て平和になれる‥と信じ、その新しい科学と経済の時代を享受していました。

しかし一方で科学は新たな兵器と戦争の方法をも人々にもたらし、世界中に大きな悲劇をもたらしながら、戦争前の時代を終わりへと導きました。

現在、新しいテクノロジーや経済システムを手に入れ、それを享受する私たちの姿はまるで、「遠い昔の出来事」だと思っていた20世紀の悲劇を、
違った形で再現しているかのようです。

 

今回の展示作品は、私がずっと感じ続けた未来への危惧を占術の象徴を交え視覚化すべく、何年かに渡り制作してきた作品たちであり、

今となってはもはや危惧とは言えない、それは来るべき『時代の終わり』に直面する私たちの姿なのです。

 

 

 

 

プロフィール

田中佐弥

現代アーティスト・占術家

2014年よりアート活動を始める。

2014年　『紙とアートのコラボ展』柏原加工紙株式会社のPR用ペーパードレス3体制作(アート美空間Saga)

企画展

2015年〜　毎年同ギャラリーの企画展に参加(アート美空間Saga)

2019年　『時砂場』展(igu_m_art 大阪)

2020年　『未来箱』展(アート美空間Saga)

※その他企画展多数参加

個展

2020年1月　初個展『愚者たちのカーニバル』(アート美空間Saga)

2020年8月　総合個展『Sign−象徴−』(原田の森ギャラリー)

 

 

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